次なる革新を創る Braunのイノベーションセンター

次なる革新を創る
Braunのイノベーションセンター
「ブランドの価値は、実際に製品を使う人がどう思うかがブランドの真価を決めるのであって、我々が決めることではない。」

シュテファン・シャンベルク

P&G Germany研究開発担当ディレクター

Braunはなぜ世界中で長い間、事業を続けられているのでしょうか?それはBraunが、消費者の生活の充実に少しでも多く寄与できないかと、常に日々考え、行動しているからです。日常生活のここ一番という場面。たとえば、みんなで写真を撮るとき、初めてのデートのとき、ヒゲのないきれいな肌、あるいは格好いいヒゲでいたい。特別な日はムダ毛のない脚で迎えたい。大事な仕事の面接に備えてきちんと深剃りをしたい。そんな日常の場面でBraunは選ばれ続ける存在でありたいと考えています。

Braunを使用していただいている世界中の消費者が、1つ1つの製品に込められた先進的な技術や製品開発時の努力をまったく知らなくても、Braunというブランドの品質が人々に受け入れられています。このBraun製品に期待される高い品質は、さまざまな分野におけるBraunの専門知識によって支えられています。

それでは、ドイツにあるBraunイノベーションセンターの活動をご紹介しましょう。

ドイツのBraun
イノベーションセンター。

まず、ドイツのクローンベルクにあるBraun研究開発(R&D)部門のグローバル本部をご紹介します。ここでは、70超の国々から集まった400人以上の科学者とエンジニアが働いていいて、世界中の人々の日常生活をより良くするイノベーションを生むことが、彼らの使命です。

クローンベルクに勤務するBraun専門家集団は、ジレット、パンパース、Olay、SK-II、パンテーンPro-V、H&Sなどの有名ブランドを担当する、全世界で9,000人以上の全社的なR&Dネットワークに属しています。R&D部門はその他に、世界各地の大学や研究機関に籍を置く社外の専門家とも協力関係を結んでいます。

R&D本部は、約113,000平方メートルの敷地に8棟の建物が点在するクローンベルク・キャンパスの一部です。ここはBraunの最も重要な製造業務も行われています。たとえばBraun電気シェーバーの刃の部分は、すべてここクローンベルクで生産されています。また、ここから少し離れたヴァルデュルンという小さな地方都市には、Braunのドイツ国内生産施設があります。合計1,000人近い男女従業員が勤務し、 1人1人が非常に高い品質基準を遵守しながら、Braun製品を生産しています。

消費者調査
人々の心と体を理解する
Braunは常に消費者起点であり、あらゆる活動で消費者を最優先に考えています。Braun製品が人々にどんな体験をもたらしているか知ることが、すべての出発点です。そして日常生活をより良くするためのアイデアを常に探っています。
この理由から、クローンベルクの研究施設には洗面台が備え付けられ、家庭で日常的に見られる風景をリアルに再現できるようになっています。Braunがまったく新しいアイデアを実現できるよう、この研究施設には、年間数千人が訪れています。Braun製品を最終的に使ってもらう消費者に、開発工程のあらゆるステップにて、確実に参加してもらい、貴重な意見をいただくためです。このようなR&Dラボと消費者の距離の近さにより、テクノロジーやプロトタイプを非常に早い段階でテストすることが可能になっています。ただ、Braunでテストに使っているデバイスは、特定のアイデアが技術的に可能かどうかを知るだけのものなので、そのほとんどが最終製品とは異なっています。
また、Braunの科学者は世界中の消費者の自宅を訪問しています。人間は直感的に行動していることが多く、男性がヒゲを剃るときは特にその傾向があります。したがって本当の意味でイノベーションを生むためには、製品の実際の使われ方や日常の習慣に加え、個人の願望やインサイトを詳細に理解することがとても重要です。また、Braunでは新製品をできるだけ最先端な製品にするため、最新の調査手法を数多く利用しています。この中には、消費者の感情や考え方を的確にとらえることのできる投影技法も含まれます。さらに、学術機関とのつながりを通じて、皮膚科学など関連分野における最新の動向や研究成果も密にフォローしています。
研究開発
常に新しい可能性を探索する
革新的なアイデアを思いつくこと。そのアイデアを、世界中のユーザーの期待に沿うようなテクノロジーにすること。この2つは、まったく別ものです。Braunでは、科学者と技術者が共創の形で、これらの難題に日々取り組んでいます。自分たちの独創性や技術的な専門知識を、思う存分に解き放つ環境があるからです。与えられた課題の答えを見つけるために、実現可能な(場合によっては実現不可能な)あらゆる技術的アプローチを洗い出します。この過程では当然のことながら、Braunの専門家集団が社内外のさまざまな分野のスペシャリストと密に協力しながら作業を進めます。

技術的なアイデアが目的を達成できるかどうかを確認するために、多くの場合、研究室でプロトタイプが作られます。Braunの専門家集団はこのようにして、新製品に関する最良の技術的アプローチに少しずつ照準を合わせていきます。最良のアプローチが決まると、品質を損なうことのない大量生産方法の可能性についての考察も必ず行い、製品を完璧なレベルに仕上げます。2000年以来、Braunが全世界で2,500件以上の特許を取得している事実は、こうしたイノベーションを推進する力の疑う余地のない証明です。

デザイン
シンプルであることの強さ
現在のBraunのデザイン責任者で、ヴッパータール大学のデザイン担当教授でもあるオリバー・グラベスは、次のように述べています。「デザインとは製品の単なる外見と同義と思っている人が少なくありません。しかしBraunは、これまでまったく違う考え方をしてきました。Braunにとってデザインは製品開発プロセスに不可欠な要素です。あらゆる分野の人々がこれに関与しています。Braunには非常に伝統のあるデザインの歴史があり、この伝統によって世界的な名声を獲得しました。人々が製品を見て、手に取っただけでBraunの製品だと認識してもらえることが、私たちには重要なのです。そのため、さまざまな製品に一貫したビジュアル要素を使い、他社製品とは一線を画したブランドアイデンティティ(ブランドの個性)を保っています。」
Braunのデザインは世界中の人々にインスピレーションを与えてきました。多くの近代美術館でBraun製品がコレクションに加えられており、Braun製品コレクターの巨大なコミュニティも存在します。アップルの共同設立者であるスティーブ・ショブズも、Braunが発想の源だったと自伝で語っています。Braunにおける製品開発へのアプローチ、デザインが果たしてきた役割を考えると、250回以上に及ぶ国際的なデザインアワードの受賞歴も、けっして意外なことではありません。
独自の製造理念
製品の質は一切妥協しない

設計図の段階から製品が店頭に並ぶまでは、遠い道のりとなります。最高の品質の製品を提供するには、製造における精度がきわめて重要だからです。シェーバーにしても、脱毛器にしても、一つの製品をつくるために、数百個にものぼる部品を一つ一つ慎重に組み立てる必要があります。また、Braun製品は厳格な検査に合格してはじめて、市場に出荷するという信念を持っています。

このようにBraunでは、Braun製品を使用する世界中の人々の期待に応える品質を提供するため、厳しい製品の規定水準を設けています。

全工程を通じて要求されるのは、精度の高さです。たとえばBraunシェーバーの網刃は非常に薄く、わずか58マイクロメートル、人毛の直径の約半分ほどの厚さしかないため、微細な製造管理が必要になります。こうした高い品質と精度を保証するために、Braunシェーバーの刃の部分はすべて、研究開発の専門技術者が常駐するクローンベルクの工場で製造されています。
品質管理
最高水準を保つ
Braunでは電化製品の開発に対し、他社とは違った考え方で臨んでいます。具体的にいうと、Braunのアプローチは医療機器の開発と同じ考え方です。消費者テストで得た知識を生かし、創造した製品を、プロフェッショナルな品質管理を通じて、完成させていきます。

Braunでは新製品の性能や安全性、そして耐久性などを厳しくチェックしています。きわめて厳しい水準を満たすために、開発段階で60種類以上もの品質管理テストが行われる場合もあります。