ブランドを育んでいく Braun独自のデザイン哲学

ブランドを育んでいく
Braun独自のデザイン哲学

好奇心をくすぐる形状と機能

Braunのデザイン哲学は、使い捨てが当たり前になった現代社会でも、普遍的な美しさと機能性のあるものづくりを追求します。

上質で魅力的、しかも長く愛されるモノをつくる人々は、どこからインスピレーションを得て、何を探求しているのでしょうか。Braunのデザイナーたちは、先のBraunデザイン哲学を軸として、自身をとりまく日常世界から創造のヒントを得ています。

Braunには、創業当初からの伝統があります。1921年、マックス・ブラウンがフランクフルトで創業して間もなく、Braunが持つ高い技術にふさわしい革新的なデザインが誕生しました。時代を象徴する地位にたどり着くプロダクトデザインはごく少数ですが、Braun製品は、その多くがニューヨーク近代美術館に展示され、その実績を評価していただいています。

シンプルに考える

機能美を追求するBraunデザインは、洗練され、余分なノイズを含んでいないデザインを意味します。グルーミング製品の工業デザイン担当ディレクターを務めるオリバー・グラベスは、研ぎ澄まされた美しいプロダクトの向こう側にある思想について、以下2つのフレーズを使って説明しています。一つ目は「Past Forward(過去を学び、新たな未来へ。)」。Braunが過去から受け継いだ遺産への敬意を表した現代的なデザインスタイルです。そして、二つ目は「Strength of pure(シンプルであることの強さ。)」です。これはシンプルで最小限のフォルムを中心とする、Braunの伝統的なデザインスタイルになっています。

自然界の仕組みを
製品づくりに生かす

優れたデザインへの追求は、Braunのデザイナーの日常生活のいたるところに息づいています。「優れたデザイナーには、感度のいいアンテナが備わっています。たとえば木の葉や花といった自然からデザインのヒントを得ることもあります。デザイナーはきわめて視覚的な人間です。目に触れるすべてのものからインスピレーションを得ていると言っていいでしょう。自分をとりまく世界を、無意識のうちに絶えず分析しているのです」と、グラベスは言います。

たとえば波に削られ、丸くなった小石のカーブをモチーフに、Braun Silk-Epil 5エピレーターの丸みを帯びた滑らかな表面がデザインされました。グラベスは、「人間工学にも基づく、このエピレーターの曲線は、女性の身体の曲線に美しくフィットします」と、語っています。

男性用グルーミング製品の研究開発部門に所属するマルティン・フルグラーベ博士は、製品アイデア創出の過程は「ブレインストーミングや遊び、議論、そして観察、の組み合わせ」であると語っています。

Braunシェーバー製造に用いる技術や部品は、非常に複雑なため、できるだけシンプルに考える必要があります。例えば、シリーズ1シェーバーには、網刃をうまく上下に浮き沈みさせるために特殊なバネが使われています。これを「独立フロートヘッド」と呼んでいますが、樹木の根をシンプルなデザインのヒントにしています。どれも太さの異なる樹木の根を参考にし、バネの厚さも不均一に設計することで、バネ全体にかかる圧力が分散され、金属疲労をより緩和できるようになっています。

アートを製品づくりに生かす

デイビッド・ライズマンは、自身の著書『モダンデザインの歴史:産業革命以来のグラフィックとプロダクト』の中で、Braunデザインをアート作品と同等に論じています。
フルグラーベの説明によると、シリーズ 1シェーバーの網刃に施されたマルチパターンの網目は、 “decorative mosaic wall tiles(装飾的なモザイク壁のタイル)” という芸術様式から着想を得たものです。
また、アートの世界と同じように、人体のフォルムもBraunのスタイリッシュなデザインに影響を与えています。Braun シリーズシェーバーの台形の輪郭は、肩幅が広く、スリムな腰回りをした男性トルソ像の伝統的なプロポーションを模したものと、グラベスは説明します。

シェーバーの胴に使われているラバー部分のドット・パターンは、彫刻的で、人間工学に基づいたつくりをしています。手に取ったとき、すっとなじむ優れたグリップ性があり、「ゴルフクラブやテニスラケットを握った感じに近いでしょう」と、グラベスは説明します。「このフィット感が、使っていただくユーザーにダイナミックでインタラクティブな感覚を伝えます。」
こうしたアート性を生かしたクリエイティブな洞察とアイディエーションの結果、落着きある美しさに込められたデザイン哲学や、直観的で人が扱いやすい優れたデザインや機能性を追求する現代のBraunチームが生まれています。